手組ホイール 試作3号フロントを製作 実走してタイム比較
シャマルウルトラの剛性が思ったよりも貧弱だったと感じた前回でしたが、ならば自分で鬼剛性のホイールを作ればいいということで、今回はさらに剛性を高めるべく、手組ホイールの試作3号フロントを製作することにしました。
- 試作3号フロントを製作
- 試作3号ホイール 試作2号から組み方を変更
- 仮組み終了
- 苦労して仕上げ SCULTURAに装備
- リアは魔改造鉄下駄を装着
- やっぱり霊山寺へ
- 試作3号+魔改造鉄下駄 霊山寺TT タイム
- 試作3号+魔改造鉄下駄 県道41号線Climb タイム
- 試作3号フロント 総評
試作3号フロントを製作
試作3号を製作と書いてますが、実際は試作2号の改変です。
しかし試作2号の姿形と性能があまりにも変わりすぎたので、もはやこれは試作2号ではなく、試作3号なのではとY氏から突っ込まれたので、これを機にこのホイールは試作3号と呼称することにします。
試作2号は消えてなくなってしまうことになりますが、もう仕方ない(´・ω・`)
試作3号ホイール 試作2号から組み方を変更
試作2号のフロントは6本組イタリアンでしたが、今回は4本組イタリアンに変更することにしました。
使用するハブはもちろんカンパRECORDフロントハブ。試作2号からの流用です。
このカンパRECORDハブはラジアル組厳禁。もしもラジアル組をしたらどうなっても知らねえぞと英語の説明書に書かれていることから、32Hなので選択肢は2本組、4本組、6本組の3つでした。
2本組はほぼラジアル組と同じことから、ラジアル組厳禁なカンパRECORDハブの説明書から察するに、おそらくハブに大ダメージであることに大した違いはないと思います。
そこで試作2号では乗り心地と耐久性重視で6本組を選んだわけです。
しかし6本組だとなんだか進みがあまり良くない。ソルダリングをしても特に変わらず。これはおそらく、6本組にすることによってスポーク長が伸び、さらに組み方が乗り心地重視であることから、若干の剛性の低下が起きたことが考えられます。
消去法で考えると、残ったものは4本組。
4本組といえば、リアのフリー側の組み方です。フリー側のスポークといえば、キンキンに張ってます。スポークがキンキンに張ってやがる!(カイジ風に)
これをフロントの左右に取り入れるというわけです。想像しただけでガチガチになるのがわかりますね。
ガチガチになるということは、剛性は間違いなく上がる。4本組なので、ラジアル組よりも横剛性が高くなる。ラジアル組ではないので、ハブのダメージも少ない。あれ?良いことしか書いてないぞ?(゚∀。)?
そういえば試作1号のフロントも4本組でした。
6本組から4本組に組み方を変えるので、スポーク長も変更します。
選んだのはコスパの高い国産の星スポークスターブライト2.0mmプレーン285mm。
ニップルはこの際またDTSWISSアルミニップルに変更します。
仮組み終了
組み直した物と、最初から組んだ物を合わせると、今回で4ペア(5ペア?(゚∀。)?)なので、さすがに仮組みは慣れてきました。
仮組み状態 試作3号フロント 重量測定
758g
試作2号フロント(XR-19Wリム真鍮ニップル)が784gだったので、
およそ26gの軽量化
スポーク長が短くなったことにより4g
アルミニップルへ変更したことにより22g
といったところでしょうか。
苦労して仕上げ SCULTURAに装備
また例によって振れ取りテンション上げの仕上げは苦労しまくりまryでしたが、ようやく完成!
改造リムテープも装着し、チューブとタイヤを取り付けた後に、改造リムテープを取り付けた状態の重量を測っていないことに気づきましたorz
おそらく4~5gの重量増なので、762g~763gあたりではないかと推測します。
リアは魔改造鉄下駄を装着
現在は取り付けられるリアホイールがこれしか無いので渋々装着(´・ω・`)
リアが1100g、フロントが762~763gなので、ペア重量1862~1863g(;´Д`)
シャマル比で約400g重くなりました_(:3 」∠)_
しかしホイールの性能は重量では決まらないということは重々承知しています。
この試作3号フロントの性能は一体いかほどか?
やっぱり霊山寺へ
今回は霊山寺から反対側の宇曽嶽神社も登ってきました。
魔改造鉄下駄のリアじゃなければ脚が終わりにくくなるので、ひょっとするともっと登りたい気分になったのかもと思います。
早くリアも組みたい。。。
その途中西寒多神社の藤を見たりもしましたが、
自宅から5分の範囲にこんなスポットがあったことは知りませんでしたΩ\ζ°)チーン
知ったのはつい最近のインスタフォロワーさんの投稿でした。
話を戻します。
シャマルのときは霊山寺と県道41号線までしか登ってないのに、今回は霊山寺から県道41号線を過ぎて反対側の宇曽嶽神社まで登ったということは、どんな結果だったかもう皆さん想像がついていますよね?
そうです、ヤバイくらいにフロントの剛性が上がりました。
もうガチガチです。
ダンシングでメチャクチャに進むのです。6本組のときと大違いです。
6本組にソルダリングしてもここまで進まなかった。
走った瞬間にわかりました。
ガチガチなんですけど、ラジアル組よりは乗り心地が良い。6本組よりは悪い。ラジアルと6本組の中間のような乗り心地です。
しかしダンシングでスピードがいまだかつてなく上がるので、激坂で若干手を(脚を?)抜ける感じがして、まだ行ける、まだ行ける!と面白すぎるヒルクライムでした。
逆にリアの魔改造鉄下駄の剛性が負け始めたような(;´Д`)信じられん。。。
リアの魔改造鉄下駄はロクロク(左右6本組)JIS組なので(本当にまじで組み直したい)組み方の違いで剛性の差が出てしまったのかもしれません。
試作3号+魔改造鉄下駄 霊山寺TT タイム
試作2号(TNI AL22リム)ペアで出したタイムが15分54秒だったので、
なんと驚異の22秒更新!
シャマルは16分29秒だったので、57秒差!!
1分近く差がついてしまっています。
試作3号+魔改造鉄下駄 県道41号線Climb タイム
試作2号(TNI AL22リム)ペアで出したタイムが26分44秒だったので、
25秒更新!
魔改造鉄下駄のリムが重すぎて後半タレ気味となってしまったので、こちらは霊山寺TTほど大幅更新はできず。
シャマルは27分19秒だったので、1分差!!
試作3号フロント 総評
激坂ヒルクライムは試作3号+魔改造鉄下駄で約13万円のホイールをちぎってしまったという結果になりました。
しかしこれは、言ってみれば中距離選手とマラソン選手を400mで対決させるようなものです。そりゃ400mは中距離選手の分野なので中距離選手がマラソン選手をちぎるのは当たり前なのです。
シャマルはレーゼロよりも剛性が無いので、どちらかというとロングライド向け。
魔改造鉄下駄はアレですが、試作3号は激坂のヒルクライムを考えてリム外周部を軽くし、その上でかなり剛性にパラメーターを振っています。ということでヒルクライム向け。
ヒルクライムとロングライドでは全く分野が違います。畑違いであるがためにここまで差が出たのでしょう。
やってみないとはっきりとしたことは言えませんが、僕の勘だと試作3号はおそらくロングライドでは疲労感の差でシャマルに負けると思います。
試作3号フロントまとめ
- 剛性が今まで作った中で一番高い
- 剛性が高すぎてリアの魔改造鉄下駄が負け始めた
- 今までで一番ダンシングで進む
- メチャクチャに硬いのでロングライドではおそらく不利
ではでは(^-^)/
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