手組ホイール試作3号 結線ソルダリング そしてぶっつけ本番阿蘇の地獄ライド
前回に引き続き書き溜めた記事です。
前回、試作3号フロントを調整し、かなり乗り心地が良くなりましたが、
⇒⇒⇒手組ホイール 試作3号フロント 調整からの試走 Vittoria ルビノプロスリック23C 耐久性検証も
手組を組んだ方ならわかるとは思いますが、
これをこうすればもっと良くなるのではないか?
と、試行錯誤をしたくなるのが手組マニアのサガ。
やめとけばいいのにと思いつつも、やめとけと言われるとやりたくなるのは人間のサガ。
- 試作3号ホイール 結線ソルダリング
- Continental GP5000 23Cに交換
- ぶっつけ本番で地獄の阿蘇ライドイベントへ参加
- 地獄のペースで竹田まで
- 阿蘇へ到着
- 阿蘇パノラマラインへ
- 自走で自宅まで
- 今回のライドでわかったこと
試作3号ホイール 結線ソルダリング
結線ソルダリングをするとハブフランジが大きくなったのと同じ効果があるということと、リアに関しては反フリー側(ノンドライブサイド)のテンション差を擬似的に若干埋めることができるという点です。
試作1号と2号ではこれを施しています。
しかし試作3号のフロントはガチガチだったし、リアはヨンパチ組の反フリー側ダブルクロスだったので、結線ソルダリングをする必要性は薄いと思っていて今まではしませんでした。
しなくても十分なガチガチっぷりだったからです。
あと、結線ソルダリングをしても理論上の剛性に変化はありません。剛性に影響を与えるのはスポークの太さ、長さ、リム剛性とハブ剛性、組み方とのこと。
結線ソルダリングをすることによって、反応性は若干向上することはあっても、とてつもない剛性の変化はないようです。
しかし現在はスポークテンションを若干落としているので、もしも現在の性能に反応性の向上が図れたら最強なのではないか?(゚ω。)
ということで、やってみました。
巻き方は結束力を高めるために縦に1巻、横に2巻です。
スポーク数が多いのでフロントリアの合計で24箇所:(;゙゚'ω゚'):
とんでもなく手こずりました(;´Д`)
Continental GP5000 23Cに交換
私にとって前人未到の距離のライドイベントに参加することになったので、少しでもアドバンテージを稼ぐべくリアもGP5000 23Cに交換。
久しぶりに前後GP5000となりました。
ぶっつけ本番で地獄の阿蘇ライドイベントへ参加
2021/08/29に阿蘇まで自走で行き、山を3つ登って帰ってくるという、まるでプロの練習みたいな地獄のライドイベントがSさんによって企画され、W君と一緒に参加することに。
早朝の5時に七瀬川自然公園の駐車場で待ち合わせをし、そこには企画者のSさん、W君、T.Yさん、TeamUKYO Reve所属のガチ勢T.Oさん、さらに金栄堂サポート選手の生野優翔さんも:(;゙゚'ω゚'):
生野さんの写真を撮らせていただきました、ありがとうございました🙇
この時点でかなりヤバイ匂いがします。
このライドは地獄になるに違いない。
私にとってのロングライドペースには絶対にならない。
そんな予感がプンプンしました。
地獄のペースで竹田まで
そんな私の予感は見事に的中し、ヤバイほどのペースで約60kmを走行することに。
坂は心拍160前後を行ったり来たり、平坦はついていくのがやっと。
ロングライドは心拍140以上にすると後半疲れてヘロヘロになるので、絶対に無理をしてはならない。このセオリーが見事に崩されています。
W君とともにちぎれて何度か待たせてしまうこと数度。
ようやく竹田のコンビニで休憩しているときはすでに放心状態(´・ω・`)
写真も取ることを忘れて補給し体力の回復に努めていました。
阿蘇へ到着
もうこの時点で獲得標高1500m超え。ぶっちゃけ死んでましたΩ\ζ°)チーン
ここからトランポ組と合流してまた登るということで、登った山をダウンヒルしてまたヒルクライム(殺す気か!。゚(゚^ω^゚)゚。)
トランポ組と合流し、また上まで登ってくると記念撮影。
獲得標高は1800mを超えてました。
これでさらにもう1つ山を登って、さらに帰りも自走なのでまた登る。。。
ん? さっき1回山を登って、下ってもう1回登り直しているので、合計4つ登ることにならないか(゚∀。)??
これ、脚が大丈夫だろうか(;´Д`)
阿蘇パノラマラインへ
アップダウンを繰り返し山奥にあるお食事亭で食事をし、湧き水でボトルを補給して、
阿蘇パノラマラインへ。
その途中でのサイコン表示は、
128kmで獲得標高2400m超え:(;゙゚'ω゚'):
そろそろヤバくなってきたので、隠し持っていたBCAAを一つ飲みます。
あちこちで補給もしましたが、アクエリを飲んだ合計はおそらく4Lくらいだと思います。
とにかくペースが半端ないので、ここからはマイペースで登ります。
W君は体重が重いのでかなりつらそうでした(´・ω・`)
生野さん、T.Oさんのペースはまず無理。私があんなペースで登ったら後半電車で帰ることになります(;´Д`)
景色は良かったのですが、この景色とは裏腹に地獄のライド。
まだまだ全く鍛え方が足りていません。
ガチ勢のT.Oさんにホイールやタイヤのことを色々訊ねました。
ホイールの剛性は高ければ良いもんじゃなくて、自分が回せなければ意味がないので、若干柔らかめが良いのではないかと。
自分の脚を過大評価してもダメだし、過小評価してもダメ。良い塩梅を自分で探るしかないとのこと。
そしてタイヤは、普段は重めのタイヤで練習して、ここぞというイベントの時にGP5000などのタイヤに履き替えると、悟空が重い服を脱ぎ捨てた時のように本領を発揮できるとのこと。
GP5000を普段履きにするとコストがかかるし、人気タイヤであるがためにここ最近品切れで入手率も低くなっているので、練習用タイヤを考えた方が良いかもですね。
そして、膝の故障を防ぐために骨盤ペダリングをマスターせよとのお達しが。
まさに目から鱗が落ちるような感覚でした。
これは非常に勉強になりました、T.Oさん、ありがとうございました🙇
米塚にやってきました。
ここですでに走行距離160km。
身体の限界がすぐそこまで来ています。
5年前に阿蘇を往復したときの復路の悪夢を思い出します。
左膝が激痛で全くペダルを回せなくなったのです。
なので、あのときはほぼ右足だけで帰宅した記憶があります。よく自宅前の坂を登れたな。。。
自走で自宅まで
阿蘇の道の駅でトランポ組と別れ、いよいよ自走で復路。
滝室坂を全員で登っていると、ついにW君が力尽きてちぎれていきます。
もちろん私も脚が終わっていてその後先頭集団に離されていきました。
道の駅波野で遅れていたW君を待ち、そこから再び全員で豊後大野を目指します。
ところが、ここでヤバイほどの追い込みを。゚(゚^ω^゚)゚。
前を牽いていた生野さんが実力を開放!
若干の下り勾配を60km/hで飛ばしていくのです。
もうついていくので必死。これで登りが若干加わると100%ちぎれます。
竹田の登りでW君とT.Yさんがちぎれ、生野さんとT.Oさん、Sさんと私の4人に。
しかし朝地の登りで完全に脚が終わってしまい、ついに私もちぎれてしまいます。
前を走る3人は本当にエグすぎる:(;゙゚'ω゚'):
まさに化け物です。
自宅に到着すると、あしたのジョーの矢吹丈のように真っ白に燃え尽きました。
しかし、5年前の阿蘇ライドの疲労度を100とすると、今回の疲労度は95ぐらいになっているような気がします。いや、メチャクチャに疲れましたけども(´・ω・`)
ここでアルミフレームとカーボンフレームの性能差を感じました。
そして、試作3号を結線ソルダリングしましたが、やっぱりロングではキツすぎる(;´Д`)
どのようにキツイのかというと、少し頑張ると進む代わりに脚にガツーンと来る感じです。結線ソルダリングをする前はこのようなことはありませんでした。
ひょっとするとこの試作3号はソルダリングせずとも既に完成形となっていて、これ以上の改良は必要ないのかもしれません。
いや、結線ソルダリングをしたことによって、私の脚のキャパシティを超えたと言ったほうが正しいですね。
キャパシティの範囲内に収めるためにも、結線ソルダリングはやめておいたほうが良さそうです。
今回のライドでわかったこと
- 短距離で終わらせるなら良いが、結線ソルダリングはロングライドに向いてない
- 長い目で脚のことを考えると結線ソルダリングをしないほうがいい
- ヨンパチ組反フリー側ダブルクロスをしているのなら、結線ソルダリングは必要ない
- フロントに結線ソルダリングをすると反応性は向上するものの、乗り心地が悪くなり、後半脚が終わりやすくなる
競輪選手の決戦ホイールは結線ソルダリングをしているらしいですが、これは反応性を少しでも向上させることによって脚と引き換えにタイムを縮めるという目的があるからだと思います。
そして競輪は短距離。←ココ重要
ロングライドは長距離。
ロングライドで結線ソルダリングしたホイールで挑めば、最初は速くなるけど後半になるにつれて脚が削られていきヘロヘロになると(;´Д`)
様々な記事で、結線ソルダリングしたホイールでロングは走りたくないとの文言を見ましたが、ようやくそれがわかったような気がします。
結線ソルダリングは少なからずホイールを硬くするので、長い目で見たら脚の負担が蓄積されて故障の原因になりかねません。リム、ハブ、スポークの寿命も縮まりますし。
ということで、やってはみましたが、試作3号ペアに結線ソルダリングは私の脚のキャパシティを超えてしまうので必要ないという結論となりました。
しかし最適解がようやく出たので、結果オーライということで。
今回のライドは本当に勉強になりました。
一緒に走ってくれた皆様、本当にありがとうございました🙇
機会があればまたよろしくお願いします!
それまでにもう少しペダリングを練習しておきます。。。(;´Д`)
ではでは(^-^)/
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