SCULTURAのカーボンコラムをカットして、アウターケーブル交換調整しバーテープを巻いたお話
ロードバイクを乗っていると変わってくるのがポジション。
最初のポジションはロードバイクに慣れるためにハンドル位置が高め、サドルは低めです。
そこから山にハマったり、平坦を40km/hくらいで走れるようになって快感を得始めたあたりから、サドルが低く感じたりハンドル周りが徐々に窮屈に感じ始めるのです。
もっと具体的に言うと、平坦では空気抵抗がものを言うので前傾姿勢をとっていたら、いつの間にか肘が90度以上に曲がっていたり、10%を超える激坂で重心を前に移動させると、ハンドルが高すぎて肘が90度以上に曲がり体幹に力が入りにくかったりして、ハンドルをどんどん下げたくなってきます。
そうなってきたら、
おめでとうございます! 初心者卒業です!
私もついに初心者を卒業できたようで、コラムが余りマクリマクリスティとなりました。
今回はハンドルを下げたときに現れる、通称デベソの煙突、余ったコラムをカットしたお話です。
- SCULTURA LIMITEDのカーボンコラム
- カーボンコラムカットの工具 Z ハイスパイマン P1.4 金属切断用鋸 08104 GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) ソーガイダー ブルーチェック TOL18000
- アンカープラグを外す
- いよいよコラム切断
- コラムカット後
- カットしたコラムと余ったスペーサー 重量
- ついでにブレーキとシフトのアウターインナーケーブル交換と長さ調整
- BBB ハンドルバーテープ レースリボン BHT-01に交換
- バーテープを巻く
- ようやく完成
SCULTURA LIMITEDのカーボンコラム
私の現在の主役機である2020年式SCULTURA LIMITEDのコラムは、カーボン製となっております。
カーボンコラムはアルミコラムと違って、このようにドーンと突き出たコラムのまま使用していると走行中に折れる危険性があります。
※ちなみにハンドルを一番下まで下げてみた段階で危険と判断したため、コラムに固定するステムのボルトは緩めています。
なぜ折れる危険性があるのかというと、
下手な絵で申し訳ないのですが、コラムの断面図です。
このようにカーボンコラムはステムの締め付けで割れないようにアンカープラグ(プレッシャープラグ)が入っています。
これを現在のデベソ煙突状態で表現すると、
こんな感じで下半分がアンカープラグの保護から外れてしまっています。
こんな状態で乗っていれば当然地面からの振動や、全力もがきでコラムにダメージが蓄積されていきます。
かといってハンドルを上げることはもう考えられない。
ハンドルを上げるとアップライトで楽そうに見えるのですが、坂は窮屈になり後ろ荷重気味になって力が入らないので苦しくなるし、平坦では空気抵抗を減らすための前傾姿勢の維持が肘をかなり曲げなければならなくなるのでキツくなります。
ロングライドではハンドルが高いほうがいいという話もよく聞きますが、それは自分のベストポジションから上げたほうがいいということではありません。その日の体調によってベストなポジションは変わったりしますが、それは置いといて。
レースなどで1分1秒を争うような場合は少しでも空気抵抗を減らすために、あえて自分の限界を少し超えた落差に設定するときがあります。(私はレース未経験なので、レース出場者から聞いた話です)そのようなガチレーシーポジションから自分のベストポジションに戻すことを、ロングライドのときはハンドルを上げると表現するそうです。
例を挙げると、ガチレースのときは水平ステム、ロングライドは6度ステムに戻すなどです。(6度から水平だと100mmの長さだった場合は19mmくらいハンドルが下がってしまいますが:(;゙゚'ω゚'):)
私の現在のポジションは自分の限界を超えたポジションでもなく、走っていたらいつの間にか一番下になりました。このハンドル位置でも前傾がキツイとは特に感じませんでした。(同じ長さの水平ステムに変えるとかなりハンドルが下がるのでキツイと感じるかもしれません)
コラムカットすると後戻りはできなくなりますが、人生はそもそも後戻りできません。
ならば、
斬るしかない!
カーボンコラムカットの工具 Z ハイスパイマン P1.4 金属切断用鋸 08104 GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) ソーガイダー ブルーチェック TOL18000
カーボンコラムにはアルミコラム用のパイプカッターは使用できません。
金属用のノコギリと、まっすぐ切るためにソーガイドが必要になるとのことなので、2つともAmazonで仕入れました。
Z ハイスパイマン P1.4 金属切断用鋸 08104
と、
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) ソーガイダー ブルーチェック TOL18000
です。
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) ソーガイダー ブルーチェック TOL18000
アンカープラグを外す
まずはアンカープラグを6mmアーレンキーで外します。
写真ではとりあえずネジを適当に置いたので、ウスを外した状態でネジが置かれているというアホなことをしていますが、本来はウスを入れてネジを取り付けます。
カーボンコラムの素の状態を見ることなんてなかなか無いので、写真に撮ってみました。
確かにこんなカーボンのパイプだけだとステムを締め上げたら割れそうですね(;´Д`)
いよいよコラム切断
カーボンの粉末が肺に入るとかなり危険らしいので不織布マスクを装着して、まずは綺麗な切断面にするために一工夫こらします。
コラムを切るためにはステムが邪魔なので外します。
切断する長さは、ステム上に5mmスペーサーを1枚乗せてコラムキャップで締め付けて固定できるくらいにします。カーボンコラムはアルミコラムのようにツライチにしないほうが良いとのこと。
切断する箇所に印をつけて、その上からセロハンテープ(OPPテープでも可)を1周巻きます。
こうすることで切断面がささくれたり欠けたりしにくくなるようです。
情報元↓↓↓
※許可なく勝手にリンクしていますが問題があれば消します。かなり助かりました、情報ありがとうございました🙇
車体を左に倒して、ソーガイドを根本に取り付け、
あとはひたすらに力を入れずに細かく小さくギコギコ。
力を入れたり大きく動かしたりすると斜めになりやすくなったり、ささくれやすくなるらしいです。
約15分くらいギコギコして、ようやく切断。
斜めになったり、変にささくれたり、欠けたりしていない様子なのでとりあえず一安心。
表面に少しだけ欠けてるように見えるのはセロハンテープの破片です。
セロハンテープを剥がし、Twitterのフォロワーさんから切断面に瞬間接着剤を塗るという重要なことを教えていただいたので、忘れずに塗っておきます。
こうすることで水分が入りにくくなってカーボン繊維がほどけにくくなり安定するそうです。
少しでも保護を強くするために、高強度タイプを使用。
Twitterフォロワーさんの@SatouZuckerさん、ご助言ありがとうございました🙇
アルテコ パワーエース 強力瞬間接着剤 高強度 S07 3g
GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) ソーガイダー ブルーチェック TOL18000
コラムカット後
片付けをして軽く掃除機をかけ、
アンカープラグをコラムに入れて、
6mmアーレンキーで固定して、
ステムを取り付け、
コラムキャップを規定トルクで締め付けて、
ガタがないかハンドルを持ち上げてトントンし、
ガタはないので一安心ε-(´∀`*)ホッ
まさにぶった斬りとはこのことかもしれません。
カットしたコラムと余ったスペーサー 重量
約30mmカットしたコラムと、スペーサー30mm分で18gでした。
苦労して18gの軽量化。。。
ロードバイクとは奥が(沼が)深い。
ついでにブレーキとシフトのアウターインナーケーブル交換と長さ調整
見出しに「ついで」などと書いていますが、実はこれはついでではありません。
本番です。゚(゚^ω^゚)゚。
そして地獄です。
まず、SCULTURA LIMITEDはアウターケーブルがフレーム内蔵です。
そしてカーボン製のフレームのために、アウターケーブルを素の状態でフレームに入れておくと振動でフレーム内部が削れてしまい色々ヤバイことがあるようで、アウターケーブルをスポンジ状の管に差し込んでからフレームに入れなければならないということに気付くのに1時間。
さらに、フレームのケーブルを通す穴に差し込むだけでは通すのがほぼ不可能ということに気付くのに30分。
フレームに通すためには、ヘッドをバラしてコラムを抜かなければならないということに気付くのに30分。
え、せっかくハンドルのセンターも合わせたのにまたバラすの?Ω\ζ°)チーン
半泣きになりつつもバラしてコラムを半分だけ抜きます。
そしてスポンジ状の管に通して、アウターケーブルをフレームに通します。
ついでにフォークのベアリングもグリスアップしておきました。
シフトもブレーキもケーブル交換したので、ブレーキ、シフト調整もしておきます。
するとフロントのブレーキシューもかなり減っていたので交換。
リムも汚れていたので少しだけ掃除します。
BBもチェーンもスプロケもチェーンリングもプーリーも汚れて(ry
これほとんどフルメンテやんけ(ヽ´ω`)
BBB ハンドルバーテープ レースリボン BHT-01に交換
今までは6ペアで1500円という激安すぎる安物バーテープを使用していたので、今回は若干良いものを巻こうということで、こちら、
BBB ハンドルバーテープ レースリボン BHT-01を購入。
材質は人工コルクらしいです。
中身を確認
バーテープと、エンドキャップと、フィニッシュテープが付属しています。
エンドキャップは抜けにくい3層のストッパーがついてます。これならライド後にエンドキャップ紛失というアクシデントが起きにくくなるかもしれません。(ほんと、これよくあるんですよ😭)
エンドキャップの刻印はBBBのBらしいですが、3に見える。。。(゚ω。)
バーテープを巻く
外側から内側に向けて巻くとほどけにくくなるそうです。
この付属のフィニッシュテープは引っ張って巻くと粘着力があまり強くないために剥がれるそうなので、ビニールテープで固定した上から引っ張らずにゆるく乗せるように巻きました。
ハンドルを握ってみると、たしかにEVA製よりはグリップがあるような気がします。手にもしっくり来て馴染む感じも。
そしてハンドルが少し細くなったような??
以前使っていた安物よりも厚みが薄いのかもしれません。
BBB 自転車 ハンドルバーテープ レースリボン BHT-01 グリーン 447356
↑グリーンになってますが、リンク先で色を選べます。
さすがにCOLORS BIKE&CAFEのメカニック吉田さんのように、巻き終わったあとの余ったバーテープの長さが同じという高等技術は持っていません(´・ω・`)
吉田さんの技術は本当にすごい。。。
大分に住んでいる皆さん、一度行ってみてください。
ようやく完成
バーテープも無難な色に変わって、デベソ煙突コラムもなくなって、シュッと締まった印象になりました。これは所有欲を満たされます。
あとはひたすら乗るだけなんですが、現在九州に台風が接近して雨が降っていたためしばらくは乗れないような感じになってます(´・ω・`)
水が不足すると北斗の拳のようにジードが結成され争いが起きるので、水源の確保、樹木や作物のためにも雨は必要。仕方がないですな。
贅沢を言うと、雨でも乗れるような広い屋根付きのアップダウンのある練習コース(1周20kmくらい)がどこかに作られると良いな~と思います。もしそんな至れり尽くせりなものができたら使用料5000円じゃ効かないくらい高くなりそうな気もしますが:(;゙゚'ω゚'):
ではでは(^-^)/
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