物価が突然1.5倍、ものによっては2倍3倍、卵の価格にいたっては100円で買えていたものが400円になり、およそ4倍になるという日本全体でとてつもない価格インフレが起きていますよね。
その影響か電気、ガスなどの光熱費もどんどん値上がり、賃金は据え置きというまさに家計直撃の大打撃です。
これから先電気代はどんどん上がる一方で下がることはないと判断し、今のうちに太陽光発電へ手を出せば少しは電気代によるランニングコストを下げられる、そう思った私は即行動へ移しました。
- 太陽光発電に手を出す
- ALLPOWERS ソーラーパネルとポータブル電源Anker 521 Portable Power Stationを購入
- 早速試しに使ってみる
- Anker 535 Portable Power Stationを追加購入
- もっとよく思案してみる
- ECO-WORTHYソーラーパネル 100W 2枚セットを購入
- ECO-WORTHYソーラーパネル100W×2の実力
- MC4コネクタ取り付けの注意点
- 気になる節電具合は?
太陽光発電に手を出す
私はよくサバイバル生活やDIYの動画を視聴するのですが、その動画を見ていると気付かされるのが、極限状態からいかに生活を楽にするか、イニシャルコストとランニングコストを考え、効率よく継続的に物資やエネルギーを得られるかという考え方です。
将来性、生産性、安定性の方向へ時間と労力を投資することの重要性がこの2つの動画ではよく語られています。
話がそれましたが、将来性、生産性、安定性といえば自家発電システム。一般家庭で一番馴染みがあるのは太陽光発電です。
太陽光発電はその昔かなりハードルの高い発電システムで、購入設置だけでも3000万、ものによっては1億円かかるという、もうお金持ちの道楽でしかない代物でした。
しかし近年、太陽光パネルの価格はかなり下がり、昔は100Wパネルですら20万円くらいしていたものが、現在1万円程度で入手可能に。実に20分の1です。
そして家電製品などのACコンセントや、USBポートなどが使えるポータブル電源の普及、長寿命バッテリーの開発など、DIYで太陽光発電をするにはうってつけの時代が到来。しかも電気代がもうすぐさらに爆上がりするという、これはどう考えても太陽光発電をDIYでやれという流れに違いないと確信しました。
ALLPOWERS ソーラーパネルとポータブル電源Anker 521 Portable Power Stationを購入
リチウムイオンバッテリーの6倍長寿命で発火もしない高い安全性のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載した、Anker 521 Portable Power Stationを購入。
6倍というと3000回です。0%から100%まで3000回充電できるということになります。
普段の使い方からすると0まで使うことはほぼほぼないので、30%で充電し100%にしたとしたら0.7カウントとなり(間違っていたら申し訳ない)おそらく毎日充電しつつ使うとしても3000回に到達するのは10年以上という計算になります。
バッテリーよりも先に他の機器がイカレるかもしれませんね(^◇^;)
そして太陽光発電のためのソーラーパネル、ALLPOWERS 60Wも購入。
早速試しに使ってみる
晴れた日を見計らって、把手にワイヤーロック錠を引っ掛けてベランダの物干しに吊るし、風で吹き飛ばされないように下半分にはカラビナにビニール紐をつけてベランダの柵にくくりつけます。
早速ポータブル電源に繋いで充電してみると、50Wで充電中の文字が。
こんな小さなソーラーパネルで50W充電ってすごくないか……?
私がDIY太陽光発電初心者だからそう思うのかもしれませんが、256Whのポータブル電源のバッテリーはわずか4時間足らずで満タンになってしまいました。
予想以上の発電能力に驚愕。そしてここで気づきます。
バッテリー容量が圧倒的に少なすぎる。これでは発電能力を活かしきれません。
Anker 535 Portable Power Stationを追加購入
ここは初期投資と割り切って、さらに容量512WhのAnker 535 Portable Power Stationを追加購入。
しかしソーラーパネルに繋いで充電してみてまた気づきます(2度目)
今度は発電能力が足りなくなった……。合計768Whなので、1日ではどう考えても満タンにはなりません。
最大50Wで充電はしたものの太陽は常に動いており、朝や夕方は当然のごとく、さらに雲などで若干太陽が隠れたりしても発電量は落ちます。1日中快晴でも大体400Whくらいが限界でしょう。
もっとよく思案してみる
この折りたたみ式ソーラーパネルは雨に濡れるとまずいので、日中雨が降る可能性が浮上すると大事を取って部屋へ格納しなければなりません。これはどう考えても手間。さらにポータブル電源を外へ置いて充電するのは何かと不安要素が多い。できることなら室内で充電したい。
そして発電量不足なので、もっと大きなソーラーパネルを導入したい。
外置き常設できて、発電量が十分なソーラーパネル、何か良いものはないか?
ECO-WORTHYソーラーパネル 100W 2枚セットを購入
Google検索をひたすら繰り返し様々なDIY太陽光発電ブログへお邪魔して、最適解となったのがこちら、
【Amazon限定ブランド】ECO-WORTHY ソーラーパネル 100W 単結晶【 毎日の発電量は約0.4kwh】 12Vシステム充電・蓄電対応 小型車、船舶、屋根、ベランダーに設置 災害対策
ECO-WORTHYソーラーパネル100W これの2枚セット品を購入。
並列接続ケーブル、5m延長コード、チャージコントローラー付属でしたが、私はポータブル電源に使用するだけなので不要(ポータブル電源にはチャージコントローラーが内蔵されているため)
追加でDC7909プラグ(Ankerの521と535はこの仕様のため)に変換するアダプターを購入しました。
ECO-WORTHYのソーラーパネルを開封してみて気づきます。(3度目)
ソーラーパネルのケーブルに延長コードが付属していますが、その延長コードの先っちょにあるべきものが存在しません。
ソーラーパネルはMC4という規格のコネクタが使われているのですが、延長コードの先っちょは銅線むき出しの素のままなのです。おそらくこれはチャージコントローラーへ繋ぐために敢えてこういう仕様なのかもしれませんが、私はポータブル電源に使用したいので、これでは延長コードにMC4コネクタの変換アダプタを取り付けることができない。
MC4コネクタの付いたパネルを観察してまた気づきます(4度目)
このコネクタ、取り付けに絶対工具要るやつだろ……。
検索してみたら、案の定でした(´;ω;`)
アイウィス(IWISS) 太陽光 ソーラーパネル MC4ソーラーの切断・圧着・コネクタ組立 工具セット2.5/4/6mm2対応 KIT-LY-2546B Solar PV Kit
とりあえずその日は屋内に配線を引き込むことは諦めて、外で充電することにします。
ECO-WORTHYソーラーパネル100W×2の実力
散々無い頭を捻って考えついた設置方法は、ベランダの柵に取り付けることでした。
垂直に近い角度になって発電効率は落ちてしまいますが、これなら架台は必要なくなります。
固定器具はステンレス製の結束バンドを15本使用しました。
エルパ (ELPA) ステンレスバンド 300mm 5本入 引張強度/114kg ステンレスタイプ 屋外 がっちり固定 KBNS-N300005
結束して余った部分をニッパーで切ろうとしましたが、まるで歯が立たない(;´Д`)
ボルトクリッパーはこのバンドが薄すぎて刃が当たらない(;´Д`)
もう恐ろしいほどの頑丈さで切ることは諦めました。
台風の日はブルーシートで覆っておこうかなと考えています。
まずは直列で繋いでみて、Ankerのポータブル電源が許容してくれるか試してみますが、無反応。
これはソーラーパネルの不具合か?
不安に駆られながらも並列接続で繋いでみたら無事に充電が開始されました。
どうやら直列で繋ぐと実測の電圧が28V以上になってしまったようです。(Anker521と535は入力電圧28Vまで)
100Wパネル2枚で100W充電。これなら発電量と充電量の釣り合いが取れています。
追加でALLPOWERS 60WのパネルにUSB TYPE-Cケーブルでポータブル電源へ繋ぐとさらに40W程度入力が追加されます。(Anker535は合計で実測150Wくらいまでが仕様のようで、充電量が80%を超えるとUSB TYPE-Cの入力は遮断され、DC入力のみになるようです)
一日中快晴だと発電量のほうが上回って余ることになるので、日中はコンセントの延長コードで冷蔵庫とWi-Fiルーターをポータブル電源に繋いでおきます。
ちなみにAnker535は出力キャパシティが500Wまでなので、小さな炊飯器、小さな電気ケトル、8kgの洗濯機を動かすことができます。
MC4コネクタ取り付けの注意点
しばらくして、ようやく工具が届いたので、まずは延長コードを紫外線や雨から保護するためにPF管へ通して、
バクマ工業 PF-28 PF管(一重波付) 露出・埋設両用(自己消火性) タイプ-25 ベージュ色 1m単位切売
早速延長コードにMC4コネクタを取り付けていきますが、ここでまた気づきます(5回目)
メス端子には細いカシメ、オス端子には太いカシメ、これに気づかず逆に取り付けてしまい、カシメを1セット無駄にしてしまった(´;ω;`)
電気工事士ならこんなイージーミスはしないんでしょうが、私は右も左も分からないずぶの素人でございます。
泣く泣くほんの1cm延長コードを切断して、やり直すことに。
今度はなんとかコネクタの取り付けに成功し、ソーラーパネルと延長コードをドッキングさせてきます。
これだけでも防水らしいですが、念には念を入れて、
接続したコネクタにこのブチルゴム自己融着テープを巻き、さらに上から絶縁テープをグルグル巻きにしておいて、
PF管の穴にも虫が侵入しないよう、シリコンパテで埋めたあとにブチルゴム自己融着テープを巻き、その上から絶縁テープをさらに巻くという私的完全防備にしております。
屋内へ配線を引き込むためにはエアコンの穴が一番良かったのですが、すでにエアコンを取り付けているからか穴が小さすぎて入らないため窓の上の方についている小窓から引き込みました。
気になる節電具合は?
1ヶ月3000円くらいはほぼデフォだったのですが、なんと1700円以上も安くなってしまいました。
現在の蓄電能力と発電能力を計算すると、平均して1日0.7kWh発電していることになり、単純計算で300~400円くらいしか安くならないはずなのですが、なぜに1700円も?
これには理由があります。
まず、ポータブル電源に電化製品を繋いで使用すると、現在消費している電力が表示されます。
(PCのモニターだけで14W)
これらの数値を見て、
「この家電、こんなに電気を使っていたのか!」
と衝撃が走ること数え切れず。
そこからかなりのエコ意識が芽生え、夜に寝ている間はWi-Fiルーターを切る、寝る前までにスマホの充電は済ませておき、寝ている間はスマホの充電ケーブルを外す、冷蔵庫の設定を見直す、夜は間接照明のみにする、使わない家電はコンセントを抜くか、スイッチ付きタップならスイッチを切っておく、これらを徹底した結果も含まれています。
つまり、太陽光発電をDIYしなければ、ポータブル電源を導入しなければ芽生えることがなかったエコ意識とも言えます。(ワットチェッカーを所有している方ならばすでにエコ意識が高いはずなのでそこまで変化はないかもしれません)
早い話、私は今までどれだけ電気を無駄に使っていたのだろうか(;´Д`)こういうことです。
何もかも恵まれている今の時代、なかなか気づけないことに気づかされた、これもDIY太陽光発電のおかげだと感じています。
あと、停電時にも安心なのではないでしょうか。そんな非常時、少しなら電気を近所の方に分けることもできますね。
願わくば、10年以上はもってほしい。
※このDIY太陽光発電の電力でPCを動かし、小説、イラストも描き、ブログも執筆しました。
ではでは(^-^)/