手組ホイール 試作4号フロントをラジアル組に改変 そして試走
晴れの日が続いて、仕事とライドに勤しんでいたためにブログの更新が滞ったことをお詫び申し上げます🙇
しばらくの間は雨が続くようなので、室内トレをしつつブログ更新にも熱を入れたいと思います。
前回試作4号で試走その2をしましたが、
そのときに寄ったCOLORS BIKE&CAFEのメカニック、吉田さんのお話を聞きひらめいたことを実行しました。
- メカニック吉田さんとの会話
- 試作4号フロント ラジアル組に改変
- 試走1 豊後大野へ
- 試走2 佐賀関から県道205号線へ
- セグメント 205 タイム比較
- 試走3 セグメント 県道21号線Climb
- 試作4号改フロント 総評
メカニック吉田さんとの会話
吉田さんとお話をさせていただいているときに、質問してみました。
とや「この試作4号をラジアル組にしたら、どれくらい変わりますかね?(゚ω。)」
吉田さん「そうですね~、手組でラジアル組にするメリットは無いですね(;・∀・) 縦剛性は上がるけど、横剛性が落ちるし、振れやすくなるし、ハブの耐久性も落ちますから」
縦剛性は上がるけど、横剛性が落ちる。そして振れやすくなる。
手組のフロントはいつも4本組で、試作2号だけは6本組でした。
2本組やラジアルには手を出していません。
何故手組のラジアル組は振れやすいのか?
横剛性が落ちるのか?
それは専用設計ではなく、汎用品を組み合わせているからだそうです。
完組のホイールがラジアル組なのは、ラジアル組で剛性を確保できるように設計されていて、スポークとリムとハブの全てを専用品で組み合わせているからとのこと。そういう設計で作られている上にニップルが緩みにくくなっているので、ラジアル組でも振れにくいという。
え、完組卑怯じゃないかい???(゚∀。)
しかし、ここでひらめきました。
試作4号はTNI AL22リムを使用しているためにリム内幅が13mmと狭く、縦剛性はそれなりにあるけど、横剛性が低い。車体を振るようなダンシングをするとホイールがたわんでパワーを吸収されます。
なので、縦剛性を活かすために車体を振らないダンシングをしていました。
試作4号フロントはこのリムを使用している以上どんな組み方をしても、おそらくリム特性が原因で横剛性の確保は難しい。
ただ、TNI AL22リムは縦剛性がそれなりにある。
ならば、
横剛性を捨てて、縦剛性にパラメーターを振ってみるのは??(゚ω。)
試作4号フロント ラジアル組に改変
早速やってみました。
ラジアル組は穴振りさえ間違えなければあとはただスポークを通してリムにつなぐだけなので非常に簡単に終わりました。
スポーク長は4本組の290mm→283mmと7mm短くなりました。
スポークが短くなったので、縦剛性は間違いなく上がる。
しかし、スポークを全くクロスさせていないので、横剛性はダウン⤵
短所は諦めて放置し、長所を伸ばす組み方です。
試作4号改フロント 重量測定
重量は623g
628g→623gなので、スポーク長が短くなったことによって5gの軽量化になりました。
試作4号改フロント 改造リムテープ装着後 重量測定
改造リムテープを装着して626g
ただでさえ軽かったのがさらに軽くなりましたが、問題は実用性です。
手組ホイールは軽いだけでは速くならない。これはもう身を以て経験しているのでよくわかっています。
試走1 豊後大野へ
まずは豊後大野へ行ってきました。
豊後大野方面はアップダウンが多いので、ホイールの特性がわかりやすいコースでもあります。
かなり時間がおしていたので、慌てての帰宅とはなりましたが、平坦区間の巡航はかなり良い感じ。いつもより楽に巡航できるような気がします。
しかし若干の登りで、なんだかキツイ。フロントに力を吸収されているような感じがします。試作3号フロントのように登りでグイッと行かない。
そして、少しでも車体を横に振ったりするとたちまちフロントがたわみます(;´Д`)
さらに、リム内幅が13mmと狭い上に、ただでさえ横剛性がないものをさらにひどくさせているので、直進安定性とコーナリングが若干不安定になりました。
セグメント 判田ー竹中ー犬飼 タイム比較
豊後大野までのセグメントは信号運に恵まれなかったために平凡な結果になりましたが、犬飼までに行く間のセグメント「判田ー竹中ー犬飼」は5月に走ったときと比べると、
20秒の短縮。
これは平坦区間で巡航速度が上がったことによって短縮されたと思われます。
平坦は楽なんですが登りではホイールがたわむので、スピードを下げないよう頑張ってしまうことになり、かなり脚と心肺を使ってしまい、試作3号フロントよりも疲れました(´・ω・`)
帰宅してホイールの振れを確認すると、初期振れなのか振れが出ていたため修正。
試走2 佐賀関から県道205号線へ
Y氏とともに佐賀関から県道205号線へ。
やっぱり平坦区間はかなり楽です。いつもよりも若干脚が回っていきます。
しかし坂に入るとフロントが邪魔して速度が伸びない。。。うーん。
リアと剛性の釣り合いがあからさまに合っていません。
リアはガチガチなのにフロントが柔らかいので、フロントにブレーキを若干かけながら登っているような感覚です。
セグメント 205 タイム比較
県道205号線の反対側にあるセグメントですが、
このタイムは2018年の機材も脚も貧弱な頃に登っていたため比較するまでもなく、
2分以上短縮する結果にはなりましたが、登っている最中にフロントが邪魔をしているのが非常によくわかりました。
ここは勾配が大したこと無いのでなんとか乗り切った感じですが、平均勾配が10%とかになると間違いなくキツイ。
帰宅してフロントホイールを確認すると、また振れている。。。
これもまた修正しました。
試走3 セグメント 県道21号線Climb
このホイールの真価を試すのはやはり激坂。
ホイールの真価といえば剛性です。
軽くても剛性がなければ坂で進みません。
激坂だとこれが顕著に現れます。
激坂といえば霊山寺か九六位山。そしてのつはる天空広場です。
今回は九六位山へ挑んでみます。
予想していたとおり、やっぱりフロントが邪魔をして最大17%の激坂では車体を振らないようにダンシングしても、パワーをかけると、ホイールがグニャリとたわんで前ブレーキかけているように全く前に進まず、軽いギアでクルクルと回さなければ登れません。
軽いギアでクルクル回せば心肺が売り切れる。
心肺が売り切れるので休むダンシングをしようにも、ギアを上げてダンシングするとパワーを吸収され前に進まず脚が売り切れる。
心肺も脚も売り切れるのでタレる。
上記の、ホイール剛性が低く脚に合っていない典型的な症状が現れます。
体重が50kg台くらい軽ければこの剛性で良いのかもですが、+14kgは重いのでやっぱり剛性不足。
スポーク数を28本と少なくしたのが激坂で裏目に出たようです。
帰宅してホイールを確認すると、また振れが。。。(´・ω・`)
疑っていたわけではありませんが、メカニックの吉田さんの言葉は本当でした。
これだけ振れやすいとさすがに使い物にならないです。おそらく振れ取りをせずに毎日使い続けていたら、運が悪いと1週間くらいでスポークがポッキリ逝くかもしれません(;´Д`)
試作4号改フロント 総評
- 縦剛性が上がったので平坦巡航は楽になった
- スポーク長が短くなったので、若干軽くなった
- 激坂では剛性が足りなくて使い物にならない
- とても振れやすいので、使用するたびに振れ取り必須
これはメリットよりもデメリットが大きすぎて、日常使いには全く向いていないと思いました(;´Д`)
体重が軽い(50kg以下)、平坦しか走らない。
こんな人には良いような感じはしますが、振れやすいのが最大のデメリット。振れやすいと耐久性に問題が出てくるからです。
このリムは軽くて楽なので、なんとか体重60kg台でも使えるようにならないか。
体重60kg台だと、リムは重くて頑丈なものを使う以外ないのか。
もう少し試してみたいということで、実は既に試作2号の残骸を再利用してもう1本組んでいます。
それはまた次回に。
ではでは(^-^)/
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